2015年4月21日火曜日

No103 親魚の雌雄判別と形質確認

先日、浦ノ内の沖小割で養成中のマダイ親魚の雌雄判別と形質確認を行いました。今回は、その作業の様子についてお伝えします!
 
マダイの親魚候補群は、稚魚期に出荷した養殖業者の方から買い戻ししており、産卵期を迎える春に雌雄判別と形質の確認を行っています。
 
 
 
親魚を1尾ずつ網ですくって、船上の湿らせたスポンジの上に乗せます。
 
 
腹部を手で押して精子が出れば雄、生殖孔にチューブを挿入し卵が採取できれば雌と判定しています。また、同時に形質(体形や体色など)も確認します。小割の上から見れば違いは分かりませんが、スポンジ上に上げて見ると個体ごとに違っています。より形質の良い親魚を生産に使用するために、1尾ずつ複数人で評価をします。
 
 
さらに、写真撮影も行い、DNA解析結果を含めたあらゆるデータを参考に、最良と思われる親魚を選び出せるよう努めています。
 
それでは、次回の更新もお楽しみに! 
 

2015年4月7日火曜日

No102 春仔マダイの沖出し開始

前回は春仔マダイの水槽内の様子をお伝えしましたが、そのマダイの浦ノ内漁場への沖出しが46日から始まりました。今回はその様子についてお伝えします!

現在、浦ノ内漁場の中層水温は17℃台を推移しており、稚魚たちが成長しやすい水温となってきました!

沖出しするマダイ稚魚です! 前回お伝えしたときよりもさらに大きくなり、全長は平均40mm近くになっています。


 
沖出しする際には、水槽内の稚魚を取り網で数回に分けて集めるのですが、一回に取る量が多かったり少なかったりすると小割に入る尾数も変わってくるほか、多い場合には稚魚へのストレスにもなります。このため、できるだけ正確に分割できるよう努めています!



 
会社前の桟橋付近には、これから飼育管理をしていただく方の小割が並んでいます!
水槽からホースを通って出てくる稚魚はこれらの小割に入ります。




これから順次沖出しを進めていき、5月上旬には全てのマダイ稚魚が海上の小割に移ります。
小割に沖出しした後も引き続きしっかりと管理し、大きく元気な稚魚に育てていきたいと思います!

それでは、次回の更新もお楽しみに!