マダイの親魚候補群は、稚魚期に出荷した養殖業者の方から買い戻ししており、産卵期を迎える春に雌雄判別と形質の確認を行っています。
親魚を1尾ずつ網ですくって、船上の湿らせたスポンジの上に乗せます。
腹部を手で押して精子が出れば雄、生殖孔にチューブを挿入し卵が採取できれば雌と判定しています。また、同時に形質(体形や体色など)も確認します。小割の上から見れば違いは分かりませんが、スポンジ上に上げて見ると個体ごとに違っています。より形質の良い親魚を生産に使用するために、1尾ずつ複数人で評価をします。
さらに、写真撮影も行い、DNA解析結果を含めたあらゆるデータを参考に、最良と思われる親魚を選び出せるよう努めています。
それでは、次回の更新もお楽しみに!