2016年12月2日金曜日

No125 秋仔マダイの沖出し


今回は、秋仔マダイの沖出しについてお伝えします!



本年度も1121日より、秋仔マダイの沖出しが始まりました。

例年同様、サイフォンの原理を利用して魚を船に積み込み、柏島漁場へ運びます。





柏島では、船から降ろした魚に海上生産の社員が餌やりをしています。



冬場の柏島での作業は雨や風が激しく大変ですが、稚魚にとっては水温が下がりにくく、生育に適した海域となっています。

風雨に負けず、頑張って飼育していきたいと思います!



それでは次回の更新もお楽しみに!




2016年10月25日火曜日

No124 底質改良剤の散布

今回は、底質改良剤の散布の様子をお伝えします!



1021日に底質改良剤であるスーパーグリーンを散布しました。

スーパーグリーンは貝化石を主成分としており、硫化水素やアンモニアを吸着する効果があります。

弊社では、養殖漁場の底質改善、水質改善、pH調整のために年に一度散布を行っています。



散布の様子です。






写真のように、漁港に到着したスーパーグリーンを船に積込み、生産に使用した漁場に撒いていきます。

例年通り浦ノ内湾の養殖業者の方々や釣り筏への配布も行い、本年度は合計1570袋散布しました。

また、浦ノ内漁場の他に柏島や古満目でもそれぞれ散布を行う予定です。



今後もこうした活動を続けていくことで、環境維持をしていきたいと考えています。





それでは次回の更新もお楽しみに!





2016年10月18日火曜日

No123 魚供養祭

今回は、魚供養祭の様子をお伝えします!



103日に魚供養祭を執り行いました。

魚供養祭は、生産過程で〆たり斃死したりした魚を供養するために、年に一度行っています。


その後は、今後も安定して稚魚が生産できるように、また、社員全員が怪我なく業務に従事できるようにと祈願を行いました。



さて、本年度も秋仔の池入れが始まりました。

現在の稚魚の様子です。




各水槽とも順調に孵化、成長しています!

例年以上に良い稚魚を育てられるよう、日々の観察や水槽内での世話などを徹底して行い、頑張って生産していきます!



それでは次回の更新もお楽しみに!





2016年8月24日水曜日

No122 マダイ親魚の様子

今回は、マダイの親魚の様子についてお伝えします!



弊社では、春と秋に採卵を行う2ロット制でマダイの生産を行っています。

自然界では1年に1度しかない産卵期ですが、親魚水槽の水温と日照時間をコントロールすることで、2度の採卵が可能になっています。



親魚水槽の様子です。






親魚水槽の環境は年間を通してコントロールしており、現在は秋仔マダイを生産するための準備をしています。

そのため現在季節は夏で浦ノ内養魚場前の水温は約30℃ですが、親魚水槽は約13℃と真冬の環境となっています。



今後、徐々に水温を上昇させ、9月中旬頃から産卵を始めるようにコントロールをかけていく予定です。





それでは、次回の更新もお楽しみに!




2016年7月22日金曜日

No121 クロダイとメジナの放流


今回は、クロダイとメジナの放流についてお伝えします!



弊社では毎年、稚魚の放流を行っています。

今年はクロダイとメジナを浦戸湾、浦ノ内湾、須崎湾、大月町古満目など4か所に合計で約70万尾放流しました。



715日に行った浦ノ内湾へのクロダイ・メジナの放流の様子です。





出荷と同じように魚を船に積み込んだ後、放流場所まで持っていき海に放流します。



また、18日の海の日には地域の方々に参加して頂く放流イベントを開催し、クロダイを5万尾放流しました。





今年で放流イベントも10年目を迎えたということで、例年の2倍の20名様に鯛が当たるお楽しみ抽選会も行いました。



暑い中でしたが、元気に楽しく魚と触れ合う姿が沢山見られました。

これからも親子で楽しめるイベントにしていきたいと思います!



それでは、次回の更新もお楽しみに!

2016年6月21日火曜日

No120 春仔マダイ出荷の様子

今回は、春仔マダイの出荷の様子をお伝えします!

浦ノ内養魚場にて成長した春仔マダイが、順番に出荷時期を迎えています。

数読み後、出荷尾数ごとに分けた稚魚を船や活魚車に積み込み、出荷します。

生簀の網を寄せて魚を集める様子です。

 

 

集めた稚魚を、クレーンを使用しながら水タマと呼ばれる袋状になった道具ですくいます。

 
すくった魚は船のカンコに移し、各地のお客様のもとへと運ばれていきます。

 
天候の都合などにも左右されますが、お客様の手元に届くまでしっかりと管理をしていきます。

また、出荷後も自分達の作った稚魚に責任を持ち、アフターケアもしっかりしていきます。

 

それでは、次回の更新もお楽しみに!

2016年5月30日月曜日

No119 春仔マダイの数読み

今回は、春仔マダイの数読みの様子をお伝えします!

520日より、浦ノ内養魚場にて春仔マダイの数読みが始まりました。
生簀内の稚魚を集め、ポンプで吸い上げている様子です。
一度に集めすぎると稚魚に負担がかかるため、様子を見ながら傷つけないように作業を行います。 



ポンプで吸われた稚魚は機械を通り、各ベルトコンベアに分配されます。


ここで一尾ずつ形を確認し、変形を取り除いていきます。


海上生産の社員を中心に、他の部署の社員も参加して1レーンにつき複数人が稚魚を確認し、確実に変形を取り除くよう作業しています。
その後、機械の先に設置しているカウンターで出荷尾数に合わせて生簀に分配し、出荷を行います。

最近はどんどん水温が上がっており、赤潮や病気の発生が懸念されます。
安心・安全で健康な稚魚をお客様にお届けできるよう、最後までしっかりと管理をしていきます!


それでは、次回の更新もお楽しみに!



2016年4月11日月曜日

No118 春仔マダイの様子・インターンシップ

今回は、順調に成長している春仔マダイの様子をお伝えします!

浦ノ内養魚場では、2月中旬より春仔マダイの池入れを順次行い、現在は陸上水槽で飼育しています。
稚魚水槽の様子です。


自動給餌機の下に集まり、配合飼料を積極的に摂餌しています。


孵化後38日目の稚魚の写真です。


孵化後25日を超えたあたりから体表全体に色素ができ始め、38日目ではずいぶんマダイらしい姿になりました。
沖出しが始まり陸上水槽から海上の生簀に移りましたが、変わらず元気で健康な稚魚に育つように頑張ります!



また、311日に水産大学校から男子学生1名、14日に福山大学から男子学生1名が、本年度最後のインターンシップに参加してくれました。


慣れない作業が多く大変だったとは思いますが、二人ともすべての作業に意欲的に取り組んでいました。


本年度も高知県内だけでなく遠方からも沢山の学生の皆様がお越しくださり、本当にありがとうございました!
私達も皆様から気付かされたり、教えられたりすることも多く大変勉強になりました。

これから就職活動も本格化すると思いますが、体調に気をつけて悔いの残らないよう頑張って下さい!!






2016年3月3日木曜日

No117 インターンシップ

前回に引き続き、今回もインターンシップの様子をお伝えします!
217日に高知大学から男子学生4名、水産大学校から女子学生1名がインターンシップに参加してくれました。

今回も前回同様、各部署の作業を体験してもらいました。
シマアジの手撒きを見学する様子です。


その後は2班に分かれ、順番に稚魚の観察と研究室のサンプル処理を体験してもらいました。



また、午後からは実際に船に乗って海に出て、親魚の餌やりも体験してもらいました。


全員が積極的に見学や質問をしてくれ、体験終了後の感想では、
「実際に来てみたら説明だけでは分からなかったことが体感、実感できた。」
「様々な機械を使用して効率的に養殖を行っているところが興味深い。」など、たくさんの感想を頂くことが出来ました!


お越しくださった学生の皆様、ありがとうございました!

2016年2月20日土曜日

No116 シマアジの沖出し

115日より、シマアジの沖出しが始まりました。今回はその様子をお伝えします!

当日は最後の手撒き給餌をし、底掃除をした後に沖出しの作業に入ります。
マダイは孵化してから約45日で沖出しを行いますが、シマアジは孵化してから58日前後で沖出しを行います。
沖出しの方法はマダイと同じで、水槽に採り網を入れて稚魚を集め、サイフォンの原理を用いて稚魚を飼育水ごと吸い出します。




シマアジはマダイに比べ、デリケートな魚なので、より一層の注意を払って作業を行っています。
ホースの先は船のカンコに繋がっており、この中で泳がせながら柏島へと運びます。


また沖出し後には、水槽ごとにどのような稚魚に仕上がったのかを確認するため、並べて外見上の異常の有無やサイズ等を確認し、その後は捌いて骨の異常がないかを観察します。


沖出しした稚魚は、選別、数読みを経てお客様のもとに出荷します。
柏島は気温も水温もまだ低いですが、良い稚魚に育つよう精一杯頑張りたいと思います!


それでは、次回の更新もお楽しみに!

2016年2月14日日曜日

No115 インターンシップ

先日の寒波で高知でも雪が積もり寒い日が続いていましたが、
そんな中、浦ノ内養魚場では125日に高知大学から女子学生1名、福山大学から男子学生1名がインターンシップに参加してくれました!

 
また、23日には愛媛大学から男子学生1名が参加してくれました。
 
 
インターンシップでは稚魚の観察やサイズの計測、また親魚への餌やりを行いました。さらに、DNA解析に使用するサンプルも処理するなど、各部署の作業をそれぞれ体験してもらい、3人とも真剣に取り組んでくれました。

種苗を生産するという立場で魚を見てみると意外な発見があったのではないでしょうか?

お越しくださった学生の皆様、ありがとうございました!


2016年1月14日木曜日

No114 シマアジの手撒き給餌


新年明けましておめでとうございます。

昨年は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も社員一同、皆様にご満足頂けるよう更なる努力をして参りますので、

昨年同様のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

 


さて、浦ノ内養魚場では今年度もシマアジの手撒き給餌が始まりました!

 

シマアジは孵化後45日頃から人の手で配合飼料を給餌します。

これを続けることで、水槽で飼育している頃から、稚魚に人の手による給餌と集団性を身につけさせ、沖出し後の餌への寄り付きを良くすることが出来ます。

 
 



手撒きを初めて10日目のシマアジの様子です。

このように渦を巻きながら摂餌しています。

 




水中を見てみると、すり鉢状に綺麗に渦を巻いています。

 

これから各水槽とも随時手撒き給餌を行う予定です。

自動給餌機に比べて手間は掛かりますが、沖出し後の成長を助ける習性をしっかり植え付けていきたいと思います!!