2017年12月2日土曜日

No136 秋仔マダイの水槽の様子と沖出し


こんにちは!2017年も残すところあと1か月となりましたね!浦ノ内養魚場では、10月に池入れを開始した秋仔マダイの稚魚がぐんぐん大きくなっており、柏島漁場への沖出しも始まっています。 

 

写真は孵化後40日目の稚魚水槽、および稚魚の観察の様子です。配合飼料を与える給餌機の下に稚魚が群がっているのが分かります!摂餌状況は、遊泳している稚魚の腹部の膨らみを観察したり、顕微鏡を用いて消化管の内容物を観察したりすることで確認します。そうした内容をもとに、水槽毎に最適な給餌量へ調整します。

孵化後44日目前後になると、海上の生簀へ沖出しします。

 
 

ホースを用いてサイフォンの原理により船のカンコへと積み込みます。水槽から船までの距離は長い場合だと約200mもあるため、稚魚が酸欠にならないよう吸い口の酸素量を調整したり、ホース内の密度やスピードに気を配る必要があります。このようにして積み込んだ稚魚は、約8時間の航海を経て柏島の生簀へ収容されます。
秋仔マダイの沖出しについては、過去のブログ「No112_秋仔マダイ沖出しが始まりました」(2015128日投稿)や「No125 秋仔マダイの沖出し」(2016122日投稿)でも詳しくお伝えしていますので、ぜひご覧になってください! 

それでは、次回の更新もお楽しみに!

2017年10月28日土曜日

No135 マダイ親魚、秋仔マダイの池入れの様子


こんにちは! 今回は、浦ノ内養魚場で養成しているマダイ親魚と、それらから得た卵を用いた秋仔マダイの池入れの様子をお伝えします。

マダイ親魚は、陸上の100t水槽×2面で養成しており、1面当たり雌雄合わせて約50尾を収容しています。9月下旬には産卵を開始し、池入れ時期には卵量・卵質ともに安定するようコントロールしていきます。卵質には親魚のストレスや与える栄養分などが複合的に作用することから、担当者は親魚に負担のかからないよう気を配りながら給餌等の作業を行います。







親魚水槽で採取した卵は、顕微鏡を用いて状態観察を行います。卵径や卵質等を調べて、池入れに適しているかどうかを判定します。収容が決定すれば、その中でもより良質な卵のみを稚魚水槽へ収容します。




  
収容後も顕微鏡観察は毎日行い、全長計測や摂餌状況の確認などをしながら生産を行っていきます。
 
それでは、次回の更新もお楽しみに!