2011年10月30日日曜日

No45 底質改善剤の散布




日頃使用している漁場の環境を良くするために、
浦ノ内漁場と須崎漁場に底質改善剤を散布しました。

No44 秋生産分マダイの生産開始





10月12日よりマダイ秋仔の生産を開始しました。
早いもので日齢17日になっており、ワムシとブラインを給餌しています。

2011年10月12日水曜日

No43 供養祭



10月11日に魚供養祭を行いました。
稚魚を供養し、今シーズンも無事に魚が育つように祈願しました。

2011年10月10日月曜日

No42 排水浄化設備のメンテナンス終了



昨シーズンの汚れが溜まっていた排水浄化設備の掃除が完了しました。

底面の通気管が見えるまでになりました。

No41 日本水産学会にて研究成果を発表しました

平成23年度日本水産学会秋季大会において弊社で行った研究の成果を発表しました。2演題発表しました。内容は以下です。

① 「マダイの種苗生産における産卵量と親魚の産卵参加率の関係」
これまでの弊社の生産の記録から、産卵期のマダイの総卵量は初期の頃は少なく、やがて徐々に増加することが分かっていました。しかし、その理由が不明だったため、卵量の多い日と少ない日を選び出し、それらの稚魚の親を特定することで産卵に参加している親魚の構成がどのように違うのかを調べました。その結果、卵量の多い日は少ない日に比べ、6尾も多く雌親魚が産卵に参加しており、卵量の多かった理由は産卵に参加した雌親魚数の増加が大きな要因だったことが分かりました。これにより、卵量の多い日に採卵し・生産を行うことで、継代飼育において重要な遺伝的多様性の確保に繋がることが示唆されたため、今回の内容を今後の生産に役立てていこうと考えています。

② 「マダイ体色異常におけるマーカー選抜の可能性 」
マダイの体色異常はマダイ特有の赤みがなく、青っぽく見え、形態的異常も伴う場合が多くあります。そこで、体色異常と遺伝子の関係について調べ、体色異常の出現を抑制することを目指して研究を行いました。その結果、体色異常は遺伝的要因によって引き起こされることが判明し、その遺伝子の位置を特定することも出来ました。更に、それぞれの個体が体色異常の原因となる遺伝子を持っているかがわかるようになりました。これにより、原因となる遺伝子を持っていない親魚から採卵することで、生産する稚魚の体色異常発現を抑制することが可能となりました。今後は、同様の方法で耐病性等についても研究を行っていきたいと考えています。

No40 因島種苗生産技術交流会にて研究成果を発表しました

8月に開催された第9回因島種苗生産技術交流会で、これまでの弊社におけるマダイ育種に関する取り組みについて発表しました。その内容を簡単に紹介させていただきます。

弊社では、耐病性、高成長を兼ね備え、色・形のきれいなマダイ種苗を作り出すことを育種目標に掲げています。そのための取り組みとして、2005年度生産において、初めてマイクロサテライトDNAマーカーを用いた親魚の選抜方法を導入しました。その後、独自に遺伝子連鎖地図を作成し、アリル頻度解析、QTL解析、親魚の成績評価、血縁率算出など、年々様々な判定基準を設け毎代の親魚を選抜してきました。
しかし、これまでに行ってきた選抜では優良系統の作出を優先し過ぎた為に遺伝的多様性への配慮が欠けており、このままでは近交弱勢(近親交配による繁殖力や生存力の低下)が生じる可能性が出てきました。
そこで、2010年度生産以降は、遺伝的多様性を最優先に考えた選抜方法を採用することになりました。それまで優先して取り組んできたDNAマーカーを用いた選抜は、一部の家系においてのみ用いています。
今後は、遺伝的多様性と優良系統の作出についてバランスが取れた育種を行っていきたいと考え、日々の研究に取り組んでいます。

この内容は8月17日「日刊みなと新聞」、9月1日発行「月刊養殖」にも掲載されました。

現在、2012年春仔生産のための親魚をデータ上で選抜しています。
12月に海上生簀から陸上の親魚水槽に収容する予定です。