2015年6月18日木曜日

No106 春仔マダイの数読みの様子

今回も春仔マダイの数読みの様子についてお伝えします!

 
小割に取り網を入れて稚魚を集めたところです。稚魚を傷つけないように気を付けます。
 

作業をする小割ごとに20尾程度を無作為に選び出し、魚体重と全長を計測します。
 

 
 
レーンで形態異常の稚魚を除外している様子です。通常1つのレーンを3人で担当します。
自動カウンターで尾数をとりながら、随時出荷用の小割へと収容します。

 
 
出荷待ちの小割や数読みの終わった小割は、船で押しながら目的の場所に移動します。
翌日以降の出荷分については餌やりを行います。そして、活魚船や水槽車に積み込んでお客様の元に出荷します。

最近では赤潮の発生も見られ、思うように作業が進まずもどかしい気持ちもありますが、稚魚の健康状態や扱い方に細心の注意を払いながら、引き続き気を緩めることなく頑張っていきます!

それでは、次回の更新もお楽しみに!
 

2015年6月3日水曜日

No105 研究室作業の紹介

今回は研究室の作業を紹介します!

研究室では主に、DNA解析を用いた親魚の選抜や、魚の病気を調べる魚病診断などを行っています。

DNA解析の流れは、まず、稚魚や親魚の魚体の一部をサンプリングし、そこからDNAを抽出します。次に、得られたDNAの任意の部分をPCRと呼ばれる方法で増幅します。それを電気泳動にかけることで遺伝情報を得ます。

 

PCR準備として、DNAと試薬を調整しているところです。


 
PCRには、サーマルサイクラーと呼ばれるDNAを増幅させる機械を用います。


電気泳動には、シーケンサーと呼ばれる機械を用います。

得られた遺伝情報を用いて、遺伝的にも見た目にも優れた親魚を選抜することができるほか、稚魚の遺伝的多様性を調査したり、形態異常と遺伝の関わりを調査したりすることができます。

お客様に満足していただける種苗を提供するために、こうした研究面にもさらに力を入れていきたいと思っています。

それでは、次回の更新もお楽しみに!